2013年 07月 22日
採集と飼育 三重県の鉄魚 |
生物の知識・観察と実験
採集と飼育
Collecting and breeding
第19巻第10号
三重県の鉄魚…角田 保
昭和32年10月8日
内田老鶴圃新社 発行
定価 65円
生物の知識・観察と実験
採集と飼育
Collecting and breeding
第19巻第10号
三重県の鉄魚…角田 保
昭和32年10月8日
内田老鶴圃新社 発行
定価 65円
本書は、30頁ほどの小冊子調、所謂月刊誌で
表題である「採集と飼育」よりも
副題である「生物の知識・観察と実験」を重点に
フィールド調査や研究成果の発表が主要となっています。
実はなにを隠そうフィールド大好きな自然派なのですが
残念ながら本書には巡り会う機会がなく
廃刊となってからその実績に圧倒されている次第
なによりも特質すべきは
その歴史
1巻1号はなんと1939年 (昭14. 1)の発刊
以降、52巻12号 (1990. 12)の巻末まで
先達の興味を鼓舞し継承してきたと云うことですから
その活躍に脱帽ですね。
そして本号には
三重県の鉄魚・・・なる調査報告がなされています。
三重県の鉄魚
・・・聞いたことがありませんでした。
今まで知らなかった情報を
自分が生まれる前に発刊された月刊誌から得ようとは・・・
ドキドキしますねぇ
三重県 法念寺
今もいるのでしょうか・・・
機会を得て、行ってみたいです!
.
ここでも大史家・松井佳一の名前が出てきますが
松井氏は、その研究において
鉄魚は鮒と金魚のハイブリットと結論付けされているようです。
ここ、法念寺の鉄魚は
生息地が所謂庭池であり
金魚放流の歴史が認められるなど
その背景を総合すると
鮒と金魚の雑種と考察されているようですね
地体となった鮒が
キンであったのか、はたまたギンであったのかと
大いに興味を残すところではありますが
いずれにせよ
ここ法念寺においては
雑種説がほぼ間違いないと思われます。
だけどしかし・・・
やはり
実際に行ってこの場所を見てみたいものですねぇ
金魚の本棚
金魚や魚関係の本棚です
by tamakin-ojisan
| 2013-07-22 02:03
| たそがれ